黒潮情報

【大蛇行】
 黒潮は、日本海流とも呼ばれる暖流で、あまりの透明度の高さのため黒く見え、
これが黒潮の名の由来です。普段は、日本の南岸に沿いに房総半島沖を東に流
れる海流で、毎秒2m以上に達するところもあります。黒潮の幅は100km、
1秒で5,000万トン近く流れる世界有数の海流です。
 黒潮の流れが変化すると船舶の航路、漁場の位置、沿岸の潮位など大きな影
響があります。

黒潮の流れ方には、四国・本州の南岸近くを直進する「接岸型」、遠州灘から
関東近海で小さく蛇行する「離岸型」、紀伊半島・遠州灘沖で南へ大きく蛇行
して流れる「大蛇行型」があります。

大蛇行が起こると、ほぼ1年以上持続し、最後の大蛇行は1989年末〜19
91年5月でした。
紀伊半島沖から遠州灘にかけて、冷水塊が発生し、逆に伊豆や房総は水温が上
昇します。このため漁場の位置や漁獲高に大きな影響が出ることが多いです。

ダイバーからみると、普段は小笠原や伊豆諸島の南部でないと、見ることの
できない珍しい生き物が伊豆半島で見ることができること、水温が下がらな
いこと、透視度が下がらないことなどがあります。


平成17年7月8日 海 上 保 安 庁

遠州灘沖の黒潮大蛇行消滅へ

昨年7月から遠州灘沖で大きく南に蛇行していた黒潮流路は、最近の測量船
や巡視船、海洋短波レーダ等の観測によると、蛇行部分が東へ移動し、伊豆諸
島を迂回して八丈島の東側を北上する形となっており、今後、数ヶ月以内に蛇
行が消滅して岸に近い直進流路となることが予想される。 黒潮流路の変動は、
船舶の航行や沿岸漁業等に多大の影響を与えるので、海上保安庁では、今後も
黒潮流路の動静に注目していくこととしている。

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